2006年11月28日 UP
「洗面台の止水栓が根元から折れたんじゃ、壁のほうにネジが残ってどうにもできん。」洗面所の止水栓修理のご依頼を頂きました。井戸水を使用しているお宅で使用期間は十数年だそうです。
お伺いした時、このお宅のお父さんが「折れたネジを自分で取ろう思うて、だいぶつついたんじゃけど取れんのじゃ。」水道管を覗き込んで見ると折れた管の一部は取れているようですが、折れた管を除去しなければ新しい止水栓を取り付けることが出来ません。
折れた管を除去した後。お客様が自分で作業した場合に時折あるのが水道管側のねじ山が傷付いていたり、水道管が折れてしまっていることもあります。今回は幸いなことにねじ山は大丈夫でした。
上が折れた給水管、下が新品の給水管。お客様は十数年の使用だと言われていましたが、5年くらいで折れたお宅もありました。
新しい止水栓を取り付けて作業終了。井戸水は水栓金具が痛みやすいので早めの交換がベストです。
2006年11月27日 UP
水が止まらない等、水道が故障したときの応急処置として一番確実なのは水道の元栓を閉めること。ですが「止水栓がどんな物でどこにあるのか分からない。」と言われるお客様もいらっしゃいます。今回は4~5階建てのエレベーターの無いマンションの止水栓がある場所を紹介しておきます。画像では右の部屋の入り口以外にもう一つ鉄でできた扉が付いています。
鉄の扉を開けると、床に見える丸いフタが付いているのが水道メーター。扉が複数ある場合は1個づつメーターがあったり、画像のように片方の扉の中に集合している場合もあります。
普通は部屋近い方のメーター側が自宅のものですが、どちらが自宅の水道メーターか分からない場合は、フタを開けてください。大抵の場合、 矢印の部分(パイロット)が回転しているほうが水漏れを起こしている自宅です。両方回っていて自信がないときはお隣さんに確認したほうが良いでしょう。
ハンドルを右に回せばパイロットの回転がだんだん遅くなり水が止まります。画像はハンドルが2つありますが両方回す必要はありません、これで家全体の水が止まります。
カテゴリー:15.応急処置
2006年11月26日 UP
呉市広の飲食店で「洗面所の蛇口が硬いので交換してほしい。」とご依頼を頂きました。飲食店など不特定多数の人が使用する蛇口は最近ではセンサー式の自動水栓が増えてきました。画像のものは従来どおりのハンドルを回すタイプの蛇口。長年の使用によりハンドルが硬くなっていて、これでは水を出すのも止めるのも大変です。
蛇口の交換は洗面器などの取付穴の大きささえあえばどんなタイプにでも変更することができます。今回交換させて頂いたのは「オートストップ水栓」という蛇口上部のボタンを押すと適量の水を出し自動で止まるタイプ。止め忘れが無いので水も節約にもなります。
2006年11月25日 UP
トイレの水が止まらない場合は画像の様な止水栓の突起部分の溝に、コインかマイナスドライバーをはめて右に回せば水は止まります。しかし、止水栓が古いと回らない場合があります。今回修理をご依頼頂いたお客様も「トイレの止水栓を回したけど、硬くて回せんかったから元栓を止めたんよ。」
止水栓が回らない時に無理をしすぎると、止水栓本体からも水漏れを起こす場合もあります。止水栓と給水管の接続部分のパッキンも老化しているので止水栓を触った後は止水栓本体やトイレの床などが濡れていないかよく確認しておくことが大切です。
2006年11月24日 UP
「お風呂の排水が流れなくって詰まったみたいなんですけど見てもらえますか?」とご依頼を頂きました。ユニットバスの排水が詰まると水がなかなか流れなかったり、浴槽で流した水が、洗い場の方にあふれてきたりします。
詰まりの程度を確認するため浴槽の水を流す。しばらく流すと洗い場にじわじわ水が広がっていきます。しかし完全な詰まりではなく排水能力の低下といった感じでした。この様な比較的軽微な症状の場合、毛髪が原因で詰まることが多いようです。
手で全部除去できる場合もありますが、今回は排水口の奥の詰まりが手作業では除去できないので詰まり除去ポンプを使用しました。やはり原因は髪の毛。
作業終了、詰まりも取れて流れが良くなりました。ユニットバスの詰まりはほとんどの場合、短時間での修理が可能です。
2006年11月23日 UP
「下水が詰まってしまって排水マスが水でいっぱいになっているんですけど」とご依頼を頂きました。家の排水には下水の合流部分や曲りの部分に鉄や樹脂、又はコンクリートでできた丸いフタが付いている部分が排水マスです。その中でも家の一番最後についているマスを最終マスと呼びます。
「以前にも最終マスが詰まったことがあったんです」と言うお客様のご指摘どおり最終マスで汚物が流れずに堆積していました。
詰まりを除去した後、下水の詰まりの原因が見つかりました。上の穴がトイレの排水。左が台所、浴室などの排水、下の穴が下水本管につながる排水管ですが、トイレ側のコンクリート製の排水路が途中で壊れて穴が開いています。これでは正常に排水ができずここで汚物が詰まってしまいます。
排水管が本来の位置から下にずれています。これが詰まりの原因です。ここを修理しないと詰まりがすぐに再発してしまいます。
幸いにも排水管の勾配が取れそうな状況でしたので既存のコンクリートの薄くなった部分を一度除去し、排水溝を再生していきます。しっかりと補修することで下水の詰まりと排水管の沈下の再発を防止します。
排水管の沈下が見られたため、管内検査カメラを使用して排水管内に水溜りなどないか検査して無事作業終了です。
2006年11月22日 UP
安佐北区でユニットバスの施工をさせていただきました。これから寒くなる季節はユニットバスの施工のご依頼も増えてきます。工期は大体3~4日です。
既存のユニットバスを解体します。新しいユニットバスを取り付けることが出来るように配管と土間の左官工事をします。
配管作業と土間打ち工事終了。これで1日目の作業が終了します。この後1~2日後にユニットバスを組み立てて当日か翌日に脱衣場の内装工事を行い工事は終了します。マンションなど基礎工事に時間をとられない場合はもっと早く工事が終了する場合もあります。
工事完了後。最近のユニットバスはTOTOさんの魔法瓶浴槽やINAXのサーモバスなど、お湯が冷めにくいので、朝晩が寒い地域でも快適に使っていただけます。
2006年11月21日 UP
ウォシュレットを交換するのは割りと簡単ですが、水源が井戸水や河川などのご家庭は注意が必要です。
止水栓の根元から床に向かって青い水漏れのようなシミが出来ています。金具の金属成分が溶け出した証拠です。給水管が折れやすくなっているので水圧がかかったまま触るのは大変危険です。
管が折れないように慎重に作業しましたが約2回転ほどで、簡単に管が折れてしまいました。こういう状態になると少し面倒です。水道管側のネジを除去してやらないと新しい止水栓を取り付けることが出来ません。また、取り出しには特殊工具が必要だったり、水道管の交換が必要になる場合もあります。
お父さんのDIYのために、自分で出来る折れた止水栓の取り出し方を紹介しておきましょう。画像は塩ビの水道管を斜めに切った物。この斜めの部分を折れた管に食い込ませて取り出します。
これを折れた管に押し付けて左に回します。塩ビ管の切断面と、折れた管の切断面が互いにきれいなうちが勝負です。これで取れない場合はプロに頼んだほうが良いでしょう。
左に回すこと2~3回転。折れ残っていた管が出てきましたが、回りながらパラパラと崩れていきます。金属がボロボロでよく今まで折れなかったものです。こうして水道管側のねじ山も痛めず、折れた管がキレイに取り出せました。
管から出てきた止水栓のねじ山だった部分の残骸。壊れずに出てくる場合もあります。水道水は金属の表面に保護皮膜を形成するのですが井戸水ではこの保護皮膜が形成されにくいので金属成分が水に溶け出してしまいます。
止水栓についている新品の管。折ろうとしても折れるものではありません。でも、ねじ山の部分の肉厚が薄いので井戸水などで使用すると折れやすいのです。(肉厚が厚いタイプもあります)
新しい止水栓を取り付けました。ここまでくれば後の作業は簡単です。
2006年11月20日 UP
お客様から修理のご依頼を受ける際、「〇〇って、メーカーの便器なんだけど部品はありますか?」と聞かれたりします。トイレを作っているメーカーで有名なのはTOTOとINAXですが、中についている部品はお互いに互換性がある場合があります。画像はトイレタンク内部のサイフォン管と呼ばれる部品。お客様と話すときは「タンクの中のプラスチックの棒」と言うことが多いですね。
INAXのトイレタンクにTOTOの部品を取り付けました。構造が簡単なトイレなので機能上問題ありません。ただし、最近のトイレは専用部品が多いので注意が必要です。
2006年11月19日 UP
お風呂の蛇口のパッキン交換のご依頼を頂きました。ハンドル内部のパッキンと吐水パイプの付け根のパッキン交換です。
ハンドル内部のパッキンは簡単に交換できましたが……吐水パイプは取付部分がボロボロで、これではパッキン交換しても水が止まりません。吐水パイプの交換が必要です。
左が新品、右が今回はずしたパイプ。水質や水流による磨耗、金属成分の溶出などの理由で少しずつ金属が削られていきます。何十年もの間、毎日使用することで水は金属を削ります。
吐水パイプを取り替えて作業終了。水漏れも無く快適な蛇口にまりました。レバー式のように便利ではありませんが、ハンドルタイプの蛇口は構造が簡単で部品も少なく丈夫です。「簡単な作業だけどお願いできますか?」と言うお問い合わせをよく頂きます。こうした簡単な作業やパッキン1枚の交換でも喜んで作業させていただきます。