2006年11月23日 UP
「下水が詰まってしまって排水マスが水でいっぱいになっているんですけど」とご依頼を頂きました。家の排水には下水の合流部分や曲りの部分に鉄や樹脂、又はコンクリートでできた丸いフタが付いている部分が排水マスです。その中でも家の一番最後についているマスを最終マスと呼びます。
「以前にも最終マスが詰まったことがあったんです」と言うお客様のご指摘どおり最終マスで汚物が流れずに堆積していました。
詰まりを除去した後、下水の詰まりの原因が見つかりました。上の穴がトイレの排水。左が台所、浴室などの排水、下の穴が下水本管につながる排水管ですが、トイレ側のコンクリート製の排水路が途中で壊れて穴が開いています。これでは正常に排水ができずここで汚物が詰まってしまいます。
排水管が本来の位置から下にずれています。これが詰まりの原因です。ここを修理しないと詰まりがすぐに再発してしまいます。
幸いにも排水管の勾配が取れそうな状況でしたので既存のコンクリートの薄くなった部分を一度除去し、排水溝を再生していきます。しっかりと補修することで下水の詰まりと排水管の沈下の再発を防止します。
排水管の沈下が見られたため、管内検査カメラを使用して排水管内に水溜りなどないか検査して無事作業終了です。